希望ナンバーの取り方と費用 — 抽選になる番号・ご当地/図柄入りナンバーまで解説

車のナンバープレートの大きな4桁の数字は、希望番号制度を使えば自分で選べます。誕生日や記念日にしたい、覚えやすい番号にしたい — そんな希望は、新車・中古車の購入時はもちろん、いま乗っている車でも叶えられます。この記事では希望ナンバーの申し込み方と費用、抽選になる番号、そして混同されやすい「ご当地ナンバー」「図柄入りナンバー」との関係を整理します。
選べるのは「4桁の数字」だけ
ナンバープレートの表示は4つの要素でできていますが、自分で選べるのはそのうち1つだけです。
| 表示 | 例 | 選べるか |
|---|---|---|
| 地域名 | 品川・横浜・富士山 など | 選べない(車の使用の本拠の位置で自動的に決まる) |
| 分類番号 | 300・330A など | 選べない(車種と登録順で決まる。人気の希望番号ではアルファベット入りになることも) |
| ひらがな | あ・さ・わ など | 選べない(自家用・事業用・レンタカーの区分等で決まる) |
| 一連指定番号(4桁) | ・・・1〜9999 | 希望番号制度で選べる |
対象は登録自動車(普通車)と自家用の軽自動車です。事業用の軽自動車とバイク(二輪車)には希望番号制度はありません。
「一般希望番号」と「抽選対象希望番号」
希望番号は2種類に分かれます。
- 一般希望番号 — ほとんどの番号はこちら。申し込めばそのまま交付予約が成立し、抽選はありません
- 抽選対象希望番号 — 「1」「7」「8」「88」「333」「777」「888」「8888」など特に人気が高い十数種類の番号は全国共通で抽選制です。さらに地域(ナンバーの地名)ごとに追加の抽選対象番号が設定されています。抽選は週1回(通例は月曜)行われ、落選した場合は再度申し込めます
どの番号が抽選対象かは地域によって異なります。申し込み前に、希望番号申込サービス(一般社団法人全国自動車標板協議会が運営する公式サイト)で自分の地域の抽選対象番号を確認しましょう。
費用の目安
希望ナンバーの交付手数料は地域とプレートの種類によって異なります。おおまかな目安は次のとおりです。
| 種類 | 目安(普通車・2枚1組) | 備考 |
|---|---|---|
| 通常のプレート(番号おまかせ) | 1,500〜2,000円程度 | 登録時に必ずかかる標準の代金 |
| 希望ナンバー(ペイント式) | 4,000〜5,500円程度 | もっとも一般的な選択 |
| 希望ナンバー(字光式) | 5,000〜7,000円程度 | 文字が光るタイプ。別途、車側に照明器具の取り付けが必要 |
| 図柄入りナンバー | 7,000〜10,000円程度 | フルカラー版はさらに寄付金(1,000円以上)が必要。字光式は選べない |
※金額は地域(交付を行う標板協議会)ごとに定められており、改定されることがあります。正確な金額は希望番号申込サービスの案内で、自分の地域・プレート種類を指定して確認してください。
取り方① 車の購入・名義変更と同時に
いちばん多いのは、新車・中古車の購入や名義変更のタイミングで希望ナンバーにするパターンです。
- 販売店に依頼する場合 — 「この番号にしたい」と伝えるだけで、申し込みから交付まで代行してもらえます。希望ナンバー代(+代行手数料の有無)は見積もりで確認しましょう(中古車の諸費用の見方)
- 自分で申し込む場合 — 希望番号申込サービスのWebサイト(または各地のナンバーセンター窓口)で申し込み、交付手数料を入金すると、ペイント式で4営業日程度(地域・種類で変動)でプレートが作製されます。交付可能となってから約1か月の交付可能期間内に、運輸支局での登録手続きと同時に受け取ります
抽選対象番号の場合は、当選してから入金・作製という流れになるため、納車スケジュールに余裕を持って申し込むのが安全です。
取り方② 今の車の番号だけ変える
買い替えや引っ越しの予定がなくても、番号変更の申請をすれば、いま乗っている車のナンバーを希望の番号に変えられます。プレートの交付予約(上と同じ希望番号申込サービス)をしたうえで、普通車は管轄の運輸支局に車を持ち込み、プレートを付け替えて封印を受けます(持ち込みが難しい場合は行政書士等による「出張封印」も使えます)。軽自動車は封印がないため、古いプレートを外して軽自動車検査協会に持参すればよく、車の持ち込みは不要です。
注意したいのは、ナンバーが変わるとETC車載器の再セットアップが必要になることです(カー用品店等で有料)。再セットアップをしないと料金所で正しく処理されないおそれがあります(ETCの仕組みと割引)。また車検証の記載も変わるため、任意保険会社への登録番号の変更連絡も忘れずに。
「ご当地ナンバー」は選ぶものではなく住所で決まる
「富士山」「世田谷」「杉並」のような地域色のある地名はご当地ナンバー(地域名表示ナンバー)と呼ばれますが、これは希望して選ぶものではありません。ナンバーの地域名は車の使用の本拠の位置(自宅など)によって自動的に決まるため、対象地域に住んでいれば必ずその表示になり、住んでいなければ選べません。引っ越しで管轄が変わると、ナンバーの地域名も新しい住所のものに変わります。
図柄入りナンバープレート — 絵柄は選べる
地域名は選べませんが、プレートの絵柄(図柄)は選べます。現在は次の2系統があり、いずれも通常のナンバーと同じ効力を持つ正式なプレートです。
- 地方版図柄入りナンバー — 地域ごとの風景・名物をあしらったデザイン。交付地域の車だけが対象
- 全国版図柄入りナンバー — 47都道府県の花をあしらったデザイン。全国どの地域のナンバーでも選べます
いずれも寄付金(1,000円以上。地域の交通改善等に使われます)を払うとフルカラー版、寄付金なしだとモノトーン版になります。希望番号と組み合わせることも、いまの番号のまま図柄だけ変える交換申請も可能です(番号が変わらなければETCの再セットアップは不要)。
なお軽自動車が図柄入りを選ぶと、地は白っぽくなりますが黄色の縁取りが入り、軽自動車であることは区別できるようになっています。「軽の黄色ナンバーを白っぽくしたい」という理由で選ぶ人も多い人気の選択肢です(軽と普通車の違いは維持費比較の記事を参照)。
まとめ
ナンバーで選べるのは4桁の数字(希望番号制度)と絵柄(図柄入りナンバー)で、地域名は住所で自動的に決まります。人気番号は週1回の抽選になるため、購入・名義変更に合わせるならスケジュールに余裕を持って。いまの車でも番号変更で希望ナンバーにでき、その場合はETCの再セットアップだけ忘れないようにしましょう。数千円の交付手数料で長く付き合う番号を選べる、車の楽しみの中では手頃な手続きです。
※交付手数料・抽選対象番号・図柄のラインナップ・寄付金の扱いは地域や時期で変わります。最新の正確な情報は、希望番号申込サービス(全国自動車標板協議会)・国土交通省の図柄入りナンバー案内など公式情報で確認してください。
